なぜ在宅医とケアマネジャーは自分で決めるべきなのか

公開日: 更新日:

「経営者サイドの求める介護と現場で必要とする介護との葛藤に苦しむケアマネジャーの話もよく聞きます。本来は、自宅でヘルパーや訪問看護を導入することで家族もできるだけ一緒の時間を過ごしたいと思っていても、自前の介護施設があったり、デイサービスを持っていると、そこに所属するケアマネジャーは家族の希望より、組織の利益を優先した『介護選択』をしてしまうことも実際にはあるのです。このような『医療』と『介護』の歪みに患者やその家族がのみ込まれないためには、その環境を『自己選択』する勇気と決断が必要です」

■「話を聞いてくれる医師」を選ぶ

 まず、医療機関や医師を選ぶときには「話を聞いてくれる医師」を選ぶことは最低条件だという。

「私たちが患者に接していても、有名な大学病院の名前や高名な先生に“依存”をしている方が少なくありません。『自分のことを十分に話せなかった』『先生が出した薬が合わないから飲んでないのに、それを言えなかった』『病院に通うのが大変なのに、どうしても来なさいと言われた』……そんな話は日常茶飯事です。思い当たる人も多いのではないでしょうか。検査データや画像だけでは病気の全体像は分かりませんし、患者の苦しみや痛みは伝えなければ分かりません。話を聞かない、聞けない空気をつくる医師が、『病名』だけでは本来標準治療なんて決められないのに、不十分な情報に基づいて、より苦しめる薬を出したり、治療継続に負担感を課してしまっているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」