著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナ禍の“旅行控え”はうつ病リスク? 精神医学専門誌で報告

公開日: 更新日:

 否定的な感情から意識をそらすことは、抑うつ症状の緩和に効果的です。その意味で、旅行は抑うつ症状の改善が期待できるかもしれません。これまでに報告されている研究でも、旅行に行く機会の多い人は、生活の満足度が高いだけでなく、前向きな気分と関連していることが報告されています。

 一方で、旅行に行くことができる人は、そもそも生活の満足度が高く、うつ病を患っている人も少ない可能性を指摘できます。そんな中、旅行とうつ病リスクの関連性について検討した研究論文が、精神医学の専門誌に2022年8月10日付で掲載されました。

 この研究では、韓国に在住している8524人(平均63歳)が対象となっています。研究参加者は、過去1年間に旅行をしていない人と、少なくとも1回の旅行をした人に分けられ、うつ病の発症リスクが比較されました。なお、研究結果に影響し得る年齢や性別、就労状況、世帯収入などの因子について、統計的に補正して解析しています。

 その結果、過去1年間に旅行をしていない人では、少なくとも1回の旅行をした人に比べ、翌年にうつ病を発症するリスクが1.7倍、統計的にも有意に増加しました。また、うつ病を患っている人では、うつ病を患っていない人に比べて、旅行しない可能性が約2倍、統計的にも有意に増加しました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体