著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供と暮らしている大人はコロナに感染しにくい 米国で研究報告が

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染が拡大した当初、子供の重症例は少ないことが報告されていました。その理由として、子供は風邪をひく機会が多いことから従来のコロナウイルスに対する免疫があり、この免疫が新型コロナウイルスに対しても保護的に働いている可能性が指摘されてきました。

 小さな子供と接する機会の多い大人は、そうでない大人と比べると、子供がひいた風邪をうつされるリスクが高まります。つまり、子供と暮らす大人では、新型コロナウイルス感染症にかかりにくい可能性があるのです。そのような中、成人における新型コロナウイルスの重症化リスクについて、子供と接する機会との関連性を検討した研究論文が、米国科学アカデミー紀要の電子版に2022年7月27日付で掲載されました。

 この研究では、米国に在住している312万6427人が対象となりました。研究参加者は、0~5歳の子供と暮らす成人、6~11歳の子供と暮らす成人、12~18歳の子供と暮らす成人、子供と暮らしていない成人の4グループに振り分けられ、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化のリスクが比較されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?