粗暴化する高齢者の性欲制御術 70歳以上の暴行検挙人員は10年で2倍

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 若々しいのはいいが、粗暴な振る舞いで周囲に迷惑をかける高齢者が増えているのはいただけない。警察庁が作成した「令和2年の刑法犯に関する統計資料」によると、年齢層別暴行検挙人員について平成23(2011)年と令和2(2020)年を比較すると、60~69歳が3207人から2720人に減少しているのに対し、70歳以上では1392人から2878人と増加。同傷害検挙人員では60~69歳が1797人から1339人と減少しているのに対して、70歳以上では629人から1170人と増えている。

 弘邦医院(東京・江戸川区)の林雅之院長が言う。

「高齢者の粗暴な振る舞いの背景には、元気で活動的なお年寄りが増えたこと、耳が遠くなり誤解が生じやすいこと、孤独な人が増えて豊富な人生経験で思考がパターン化され、脳がそのパターンに当てはまらない新しい事柄をストレスと捉え、その防御反応として『怒り』が表れることなどが考えられます」

 年を重ねるごとに、まるく、穏やかになる人もいるが、その多くは他人とのコミュニケーションが豊富で、思考がパターン化されにくいという。

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