著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

口にするなら「プラスの言葉」 それがあなたを幸せに導く

公開日: 更新日:

 言葉は、それだけ認識、その人の見える世界に関わります。「今日もできなかった。やっぱり私はダメ人間だ」と思えば、どんどんダメな方へと向かってしまいます。特にネガティブな言葉は、ポジティブな言葉より影響があることがさまざまな研究で明らかになっていますから、できるだけプラスの言葉でラベリングをしていくことが重要になります。

 また、先行情報に引っ張られて行動が変わってしまう傾向を、「フロリダ効果」といいます。

 米ニューヨーク大学のバルフらは、30人の学生を被験者に「言葉の発想実験」と題して、次のような実験(1996年)を行っています。

 被験者を2つのグループに分けた上で、Aグループには「古い」「引退」「しわ」「1人」といった高齢者や老人を連想させる言葉ばかりを並べ、それを文法として正しく並べ替えてもらいました。そしてBグループには、中立的な単語ばかりを用意し、正しく並べ替えてもらいました。

 実は、この実験では「言葉の発想実験」はカムフラージュで、言葉が被験者たちにどのような効果をもたらすのかこそが本当の狙いでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発