著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

常に最高の結果を求めるタイプも「手洗い」で後悔を洗い流せる

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 米スワースモア大学のシュワルツは、「結果に対する受け止め方」が2パターンあると提唱しています。

 1つは、さまざまな選択がある中で、常に最高の結果を求める。こういった傾向がある人を「マキシマイザー」と呼んでいます。「マキシマイザー」には、多くの選択肢を徹底的に調べたうえで、ほかの選択肢が良かったかも……と思いつつも、自らの選択にポジティブな面を見いだせる「促進系マキシマイザー」と、常に最高を探し続け、選んだ結果に満足できない「評価系マキシマイザー」があるといいます。

 多彩なメニューがある中でハンバーグを選び、料理が運ばれてきたとき「思っていたのと違うけど、おいしそうだからいいか」と、「う~ん、これじゃなかったな。次に来たときにリベンジだな」──その違いです。当然、結果に対する満足度は「促進系マキシマイザー」のほうが高く、「評価系マキシマイザー」はストレスをため込みやすいとされています。

 もう1つが、自分なりに満足できる、「足るを知る」といったマインドを持つ人を「サティスファイサー」と分類しています。たとえば、商品を購入するときや飲食店に入るとき、徹底的に吟味せず、「こういうのを探していたんだよな」と自分の求める基準をクリアしていれば、特にこだわらずに満足できるのが、このタイプです。仮にさらに良いものを見つけたとしても自分は満足しているのだから必要以上にネガティブにならずに済むわけですね。物事には完璧などありません。そういう意味では「マキシマイザー」ではなく、「サティスファイサー」のマインドを持つことが望ましいでしょう。

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