最大75万人「インフルエンザ」とのダブル感染対策で見える政府のホンネ

公開日: 更新日:

 政府は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行で1日最大75万人の患者数もあるとの予測を公表、それに備えた対策を発表。

 65歳以上や基礎疾患のある人、妊婦、小学生以下の子供は従来通り発熱外来などを受診。それ以外の低リスクの人は事前購入したコロナの抗原検査キットで感染の有無を調べる。陽性の場合は原則自宅で療養し、自治体の「フォローアップセンター」に登録する。自宅で使う解熱剤などはあらかじめ用意しろ、という。つまりは重症化リスクの低い軽症者は医療機関には近づくな、というわけだ。

 これまでの過剰とも思える厳格な隔離待機とは百八十度違う政府の方針に戸惑う人も多いはずだ。公衆衛生に詳しい岩室紳也医師が言う。

「私はある意味、理にかなっていると思います。新型コロナはウイルスが弱毒化し、重症化を抑制するためのオミクロン株『BA.5』対応のワクチン接種も始まった。重症者用の治療薬や治療方法も確立している。政府は、新型コロナと共存するための社会づくりの手は打ったということでしょう。そのうえで新型コロナをインフルエンザ並みの扱いにしたいのだと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃