著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

腰痛・肩こりの改善と予防…「寝具」の研究が進まない理由

公開日: 更新日:

 しかし、寝具と腰痛肩こりの研究は、まだあまり進んでいません。過去の研究をまとめた論文によれば、マットレスは硬すぎず軟らかすぎずがいいということですが、それだけではあまり参考になりません。しかも、硬めのほうが腰痛を予防するという説も見受けられます。

 肩こりに関しては、低反発の枕がいいという結果が多く出ています。軟らかいコイルを内蔵したウレタン製の枕などが該当します。しかし、天然ゴムなどを使った、硬めの枕がいいとする説もあります。

 こうした研究には、動物実験は意味がなく、生身の人でやるしかないので、なかなか研究が進まないのです。しかも睡眠時間や仕事の内容など、寝具以外の個人差も大きいため、結果にはバラツキが出やすくなります。

 いまのところ、自分に合った寝具をなんとかして探すしかなさそうです。しかし、まともなものを買おうとすると、かなり値が張ります。“外れ”だったら大損です。そこで、短期のレンタルサービスがあるので安く試せる商品も見つかるかもしれません。ネットで検索してみてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?