著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

オートミール、赤ワイン、ダークチョコ…食品ブームはすぐに飽きられる

公開日: 更新日:

 コロナ禍の一昨年から去年にかけて、オートミールが大流行しました。糖質が米の3分の1で、しかも免疫力をアップするらしい、コロナの巣ごもりにピッタリだ、というので注目されたのです。いまでもスーパーの店頭でよく見かけますが、一時の勢いからだいぶ落ち着いてきた印象を受けます。

 大半の人は、面倒なダイエット法はしたくないわけですから、なにか健康長寿に効く特別な食材や栄養素がないかと考えます。だからこそ、無数の健康食品やサプリメントがあふれかえっているのです。有名なもののひとつに、ポリフェノールがあります。体内では、新陳代謝の過程で大量の活性酸素が発生しますが、それが原因で体がさびつき、老化が進むとされています。抗酸化物質であるポリフェノールを取れば、活性酸素を中和してくれて老化を防げるのではないか──。そんな理屈から赤ワイン、ダークチョコレート、大豆などが注目されました。とくに赤ワインのポリフェノールであるレスベラトロールが大人気になったことを覚えている人も多いでしょう。脂っこいものを好むフランス人に、肥満心臓病が少ないのは、赤ワインのおかげだというのです。しかも長寿遺伝子のスイッチをオンにする働きまであるらしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった