著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

健康管理に革命が起こる? カギはウエアラブル計測機器とAI

公開日: 更新日:

 ところがここに来て、状況が一気に変わろうとしています。スマートウオッチに代表されるウエアラブル健康計測機器とAIの進歩によって、健康対策に革命が起きるかもしれません。

 ウエアラブル機器は、個人の健康指標(ストレス、睡眠、休息の質なども含めて)の変化を、分刻み、秒刻みで計測し、保存することができます。いわば個人の健康情報のビッグデータです。それをAIに読ませれば、各人にとっての最適な健康方法が導き出せるはずです。

 人工知能は物事の因果関係を説明するのに不向きですが、相関関係を抽出するのに適しています。それに従来の“科学的”手法で良いとされている健康法は、あくまでも統計的に有意かどうかという話に過ぎません。「あなたにとって」の最適な方法とは限らないのです。

 ウエアラブル機器とAIは、その限界を乗り越えるキーとなり得ます。次回から、それについて少し見ていくことにしましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた