鼻水に不快を感じる「後鼻漏」には要注意…患者は50~60代に多い

公開日: 更新日:

「近年、花粉症患者の増加や、新たな感染症の出現などによって、患者数は年々増加しています」

 実際、アレジオ銀座クリニックを受診する患者のうち、9割が後鼻漏の症状を訴えているという。

「鼻の炎症を放置した場合、細胞に傷がつき『DAMPs』という成分が放出されます。これは細胞の危機を知らせる信号として機能している成分で、本来は細胞の中から出てくることはありません。しかし一度出てしまうと自身の免疫細胞がそれを攻撃して、新たな炎症を引き起こすようになります。これを自然炎症と呼び、炎症が慢性化すると、この負の連鎖が繰り返され、薬での治療は難しくなってしまいます」

■放置するとうつ病につながるケースも

 自然炎症を発症させないためにも、まずは原因となる炎症を初期の段階で根本的に治療し、慢性化させない必要がある。慢性化した人はかなり高い確率で後鼻漏の症状が現れるとのことから、鼻や喉に異常が生じた際には、早期の受診が望まれる。

「鼻水が喉へ落ちてきてへばりついている感覚や咳払い、痰の絡む咳や声がかれるなどの症状を感じたら、後鼻漏の疑いがあります。当院を受診する50~60代の患者さんに多いのが、夜中に痰が喉に絡み苦しくなって何度も目が覚めるという症状です。また、会話中に咳払いや咳き込んでしまい、人と会うことがおっくうになり、結果、うつ病を発症するケースもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし