耳鼻科専門医が警告 あなたの「副鼻腔炎」が治りづらい理由

公開日: 更新日:

 かつて「蓄膿症」といわれた「慢性副鼻腔炎」は厄介な病気だ。自分でも気づかない鼻詰まりでイライラするし、鼻水も臭う。この病気の子供は集中力が続かず勉強嫌いになることが知られている。普段は意識していなくても風邪をひいたり、花粉症などになったりしたときに鼻詰まり、鼻水、鼻水がのどに落ちて痰(たん)が出る(後鼻漏)、頭痛、顔が腫れて目や頬周辺が痛むなどの症状が強く出る。耳鼻科が診察する病気だが、本気で治すには歯科との連携が欠かせないという。なぜか。耳鼻咽喉科専門医で、「あさま耳鼻咽喉科医院」(茨城県古河市)の浅間洋二院長に聞いた。

「副鼻腔炎は副鼻腔の粘膜に炎症が起き、鼻汁や膿が副鼻腔の中にたまってしまった状態を言います。その原因は副鼻腔の閉塞と副鼻腔に存在する、せん毛の働きが悪くなることです。それを引き起こしているのは鼻から侵入したウイルスや細菌の感染やアレルギーなどによる炎症といわれますが、実は歯の炎症で起きていることも少なくないのです」

 顔の真ん中にある鼻の中にある空気の通路を正式には「固有鼻腔」と言う。副鼻腔はその周りにある閉鎖空間のことを言い、「上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞」が左右2つずつ合計8つに分かれている。副鼻腔は奥で歯や目に隣接しているとともに、いずれも固有鼻腔と一部でつながっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち