著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

効果的なダイエットは食事のタイミングではなく食事の回数と量

公開日: 更新日:

 米国では肥満や太り過ぎの成人が人口の7割を占めているといわれており、生活習慣病のリスクを低下させるためにも、効果的なダイエット方法に注目が集まっています。これまでに報告された研究データによれば、1日のうち16時間ほど食事をしない時間を設けるなど、食事のタイミングをコントロールする方法の有用性が示されていました。

 一方で、食事のタイミングをコントロールしても体重を減らす効果は小さいとした研究データも報告されており、一貫した結論は得られていませんでした。そのような中、ダイエットに効果的な食習慣を検討した研究論文が、米国心臓協会が発行している学術専門誌に2023年2月7日付で掲載されました。

 この研究では、米国の医療機関データベースに登録されていた547人(平均51.1歳 体格指数[BMI]30.8)が解析対象となりました。研究参加者の食習慣に関する情報は、スマートフォンアプリを使って記録され、体重変化との関連性が検討されています。

 約6年にわたる追跡調査の結果、1日当たりの食事の摂取回数は体重の増加と関連していることが示され、1食増加するごとに体重は年間平均で0.28キロ増加していました。当然ながら1食当たりの食事摂取量が多いほど、1食増加当たりの体重増加量も多いという結果でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁