認知症になると人格が変わるのはなぜ… 家族ができる対処法とは

公開日: 更新日:

 認知症の患者さんの症状として、物忘れや判断力の衰えのほかに「人格変化」があります。もともと穏やかな性格の人が急に暴言を吐いたり暴力を振るうようになったり、活動的だった人がひきこもりがちになるのが特徴です。家族からよく「人が変わっちゃった」と言われるのもこの症状です。

 人格変化は、感情をコントロールする前頭葉や、記憶と感情を生み出す側頭葉に障害が生じることで起こるといわれています。理性のコントロールが利かなくなり、普段抑え込んでいた感情を爆発させてしまうのです。認知症のタイプの中でも「前頭側頭型認知症」の人に最も多くみられます。

 また、認知症になると認知機能も低下するため、周囲とのコミュニケーションが難しくなります。その結果、患者さんは孤独感や不安を感じやすくなって性格も徐々に変化してしまい、きつい言葉や態度で家族に接するようになるのです。

 もともとの性格や生きてきた環境が、認知症の発症後の性格にも影響を与える可能性があるといわれています。ストレスやトラウマを抱えながら生活していると、性格の形成に悪い影響をもたらします。発症前から性格がきつい人は、さらに気難しい性格になるケースもあります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情