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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

生活にコミットすることでこれまで見えてこなかった問題点が明らかに

公開日: 更新日:

「今は見当たらないんです。大量にはあるようですが」(娘)

「いっぱい出されたんです」(患者)

 在宅医療では、しばしばこの患者さんのように、処方されているのにちゃんと服用されず、冷蔵庫や棚の奥から手つかずの薬が見つかるなんてことも。

 あくまでも服薬は自己管理が基本ですが、そのためにも患者さんご自身が、どんな薬を飲んでいて、どんな治療に効果が期待できるのか、などの認識は最低限必要になります。

 いずれにしても、問題の本質は、医師と患者さんの間で意思の疎通があるかないか。処方薬に関しても、患者さんが理解し、納得、安心できることが重要だと考えます。そうでなければ気になって療養を前に進めることができない場合もあります。

 これまで埋もれていた患者さんが抱える不安や疑問を拾い上げる。処方薬の問題もそのひとつ。飲み忘れがあるなら、それはなぜなのか。解決策はないのか。一番ベターな方法を患者さんやご家族と一緒に探っていくことも在宅医療の役割です。

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