治療を受けてもよくならない…それは「心臓の肥満」かもしれない

公開日: 更新日:

 日本でTGCVと診断された患者は2020年時点で300人強だが、潜在患者数は4万~5万人と推定されている。TGCVは、血中の中性脂肪の数値やBMI(体格指数)からは判断できないため、健康診断や人間ドックではなかなか見つからない。国内でも海外でもまだあまり知られていないこともあり、実際はTGCVなのに、心不全や狭心症などと診断され、治療が行われているケースが少なくないという。

■新薬の開発が進んでいる

「現時点ではTGCVに対する根本的な治療法はまだありません。そのため従来の心不全や狭心症、不整脈に対する標準治療が行われていますが、効果はそれほど期待できないのが現状です。そこで、厚労省の難治性疾患克服研究事業として、診断や治療の研究が進められています」

 TGCVを発見し、研究を主導してきた大阪大学の研究グループによる初のTGCV治療薬の研究も進んでいる。中鎖脂肪酸のひとつであるカプリン酸に心筋細胞内にたまった中性脂肪を分解する作用があることがわかり、カプリン酸を主成分とした治療薬が開発された。現在、有効性を検討する臨床試験が行われている。今年の10月末に終了予定で、25年の承認取得を目指しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒