著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供のお留守番は虫歯のリスクと関連 東京の小学生調査で判明

公開日: 更新日:

 通信教育事業などを展開する日本の大手企業が実施した調査によれば、初めて子供だけで留守番をさせた時期は、小学校1年生という回答が最多でした。子供を家で1人にさせることは、自立心を育む良い機会と考えることもできる一方、親の監視の目が行き届かない状況では、子供の生活習慣が乱れる可能性もあります。

 このような生活習慣の乱れは、子供の虫歯のリスクを高める原因となるかもしれません。そのような中、子供が1人で過ごす頻度と虫歯の関連性を検討した研究論文が、日本疫学会誌の2023年6月号に掲載されました。

 この研究では、東京都足立区の小学校に通う小学1年生1万2029人が分析対象となりました。子供を家で1人にさせる頻度は、保護者を対象としたアンケート調査に基づき、「一度もない」「週に1回未満」「週に1回以上」に分類しています。また、学校で行われた歯科検診のデータを用いて、子供が1人で過ごす頻度と虫歯の関連性が検討されました。なお、研究結果に影響を与え得る母親の年齢や就業状況、世帯収入、兄弟の有無、祖父母の同居有無などの因子について、統計的に補正して解析されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    福山雅治イメージ大暴落…「路上泥酔女性お持ち帰り」発言とファンからの"賽銭おねだり”が時を経て批判集中

  3. 3

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  4. 4

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    福山雅治がフジ第三者委「有力番組出演者」と認めた衝撃…NHKの仕事にも波及不可避、ファンは早くも「もうダメかも…」

  2. 7

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  3. 8

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  4. 9

    【独自!】国民民主党にまた不祥事…63歳“激ヤバ”新人都議がコンサル報酬「不払い」でトンズラ

  5. 10

    【武道館チケット入手記念】2013年ザ・タイガース武道館公演の感想「発掘」