膀胱炎のリスク大…女性にも多い「尿漏れ」はトレーニングで改善できる

公開日: 更新日:

 咳やくしゃみをした際に、「尿漏れ」してしまう悩みを抱えている人は多い。P&Gジャパンが2019年に行った大規模調査では、20~60代の女性4万人のうち63.7%が「尿漏れの経験あり」と答えている。女性専用の泌尿器外来を設置する亀田総合病院ウロギネ・女性排尿機能センター長の野村昌良氏に対策法を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 尿漏れは、咳やくしゃみなどでお腹に力がかかった際に尿が“チョロッ”と漏れる「腹圧性尿失禁」と、突然尿意に襲われトイレに間に合わない「切迫性尿失禁」のほか、両者の症状が合わさった「混合性尿失禁」に分けられる。

「腹圧性尿失禁は、出産や便秘により尿道を支える骨盤底筋がダメージを受けて緩くなり尿漏れが起こるのに対し、切迫性尿失禁の場合、水に触れたり寒い場所を訪れるなど、何らかのきっかけで膀胱が異常に収縮することで起こります。ほかにも、生まれつき膀胱が小さく尿をためられる量が少ないのも尿漏れの原因のひとつです。患者さんは60代に最も多く、30代で受診される方も珍しくありません」

 尿漏れを繰り返すうちに早めにトイレに駆け込むようになると頻尿になりやすい。また、尿漏れに備えて吸水パッドを使用している人も少なくないが、濡れたパッドを長時間取り換えずそのままにすると、膀胱炎を引き起こして残尿感の症状も現れやすくなる。野村氏によると、中・高齢者の膀胱炎のほとんどが、尿漏れが原因だという。

「また、膀胱に尿をためる蓄尿は自律神経によって調節されています。精神的なストレスで自律神経が乱れると動悸や息切れのほか頻尿になるので、尿が近い→尿漏れが心配になる→尿が近いといった負のスパイラルに陥りやすい。患者さんの中には、孫に臭いがバレているのではないか、すれ違う人が鼻をすするのは臭うからではないかと思い込み、抑うつ状態になるケースも少なくありません」

■関連キーワード

最新の健康記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 病院のアクセスランキング

  1. 1
    耳掃除には要注意! 耳の中がカビだらけになる「外耳道真菌症」の危険あり

    耳掃除には要注意! 耳の中がカビだらけになる「外耳道真菌症」の危険あり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 2
    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

  3. 3
    自民議連が目指す郵政民営化改正案の“真の狙い”…郵便料金30年ぶり値上げの先にあるもの

    自民議連が目指す郵政民営化改正案の“真の狙い”…郵便料金30年ぶり値上げの先にあるもの

  4. 4
    粗品に続き鈴木おさむも…“キムタクいじり”が止まらないのは事務所の力が弱まったから?

    粗品に続き鈴木おさむも…“キムタクいじり”が止まらないのは事務所の力が弱まったから?

  5. 5
    「男の器量」は不倫がバレた時にわかる…声優・古谷徹(70)の場合はどうか?

    「男の器量」は不倫がバレた時にわかる…声優・古谷徹(70)の場合はどうか?

  1. 6
    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

  2. 7
    キャリアの分岐点になった移籍の選択…名門パリSG、年俸倍額提示した独クラブのオファーを蹴った

    キャリアの分岐点になった移籍の選択…名門パリSG、年俸倍額提示した独クラブのオファーを蹴った

  3. 8
    松岡茉優が三浦春馬との共演から3年で手に入れた鬼気迫る"暗い演技” 「最高の教師」大健闘

    松岡茉優が三浦春馬との共演から3年で手に入れた鬼気迫る"暗い演技” 「最高の教師」大健闘

  4. 9
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10
    鈴木京香が4億円を投じた解体寸前の歴史的建造物…あえて私邸として使わないワケ

    鈴木京香が4億円を投じた解体寸前の歴史的建造物…あえて私邸として使わないワケ