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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

頭痛を感じたら甘いモノを口へ…ただしチョコレートはNG

公開日: 更新日:

 個人の判断となったとはいえ、仕事柄一日中マスクが必須という方や、屋外では外しても会社内や乗り物に乗るときには必ずつける、という方もまだ多いのではないでしょうか。そんな方々のために、マスク頭痛をなるべく引き起こさないよう、コツをお伝えします。

 頭痛を引き起こさないためには、血中の二酸化炭素の濃度を下げることが必要。ですから、風通しのいい屋外ではなるべくマスクを外す。

 室内や乗り物内でマスクをしているときは、少しの間、時々マスクを外したりずらしたりして、大きくゆっくりと深呼吸をしましょう。その習慣を取り入れることで、頭痛頻度は変わってくるかと思います。

 キャンディーや小さなドライフルーツなどを持ち歩き、頭痛を感じたら口にすることもお勧めです。それらに含まれるブドウ糖には、拡張した血管を収縮させる作用があるからです。

 ただし、甘いものならなんでもいいわけではありません。ブドウ糖を含んでいるとはいえ、チョコレートにはチラミンという血管を拡張させる成分が含まれており、それ自体が片頭痛を引き起こす可能性があります。ですから、マスク頭痛対策以外でも、頭痛持ちの人は、チョコレートを食べすぎないように普段から気をつけていただきたいと思います。

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