舌のピリピリがずっと続く…「舌痛症」は治療で改善できる

公開日: 更新日:

■患者の7割は薬物療法で改善

 治療は、抗うつ薬や抗てんかん薬などの薬物療法や認知行動療法が世界的にも有効とされている。薬物療法は精神症状への効果というより、慢性の痛みそのものに対する効果を狙っている。痛みの神経の回路を落ち着かせることで症状を改善させると考えられており、用量も精神症状のそれに比べ少量で効果が得られることが多いという。一方、認知行動療法を行う専門家はごく少ないのが現状だ。

「約7割の方はおおむね数カ月の服用で症状が徐々に改善していきます。ただし、経過は個人差が大きく、眠気やふらつきといった副作用のリスクもあります。また症状が治まったからといって急に服用を止めると症状のぶり返しや、逆に副作用が出ることもあり、徐々に量を減らしていく必要があります。順調に治療が進めば、日常生活に支障を来さない程度の『寛解』まで至る方が多く、服薬を中止しても再発する人はほとんどいません」

 ただし、高齢者や持病、服用中の薬などによって処方が制限される場合もあるため、適宜、関連する医科各科との連携が求められる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明