著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【健診と検診の違い】特定の病気の早期発見が目的なのは…

公開日: 更新日:

 一般的な健診項目については、前回の聴力検査でほぼ終了しました。そこで今回から「がん検診」について見ていきたいと思います。しかしその前に「健診」と「検診」の違いについて、ざっと説明しておきます。

 健診は「健康診断」、厚生労働省的には「健康診査」という言葉の省略形です。各自が現在の健康状態を知って、病気の予防に役立てることを主眼としています。

 一方、検診のほうは「特定の病気の早期発見」を主眼にしています。大きくは国が主導し、市町村が住民サービスとして行う「対策型検診」と、病院などが独自に提供する「任意検診」に分かれます。

 現役世代が受ける「人間ドック」は、健診と検診の中間的な立ち位置にあると言っていいでしょう。普通の健診よりも項目が多くなる分、健康状態だけでなく、より正確な病気のスクリーニングが可能になります。

 普通の健診に任意項目を追加することになるので、それなりの費用がかかります。ただし会社の健保組合などから補助が出るため、安く受けられるはずです。またどの病気にフォーカスしたいかで、検査項目を選べるようになっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢