著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

検診結果が返ってきたら「GFR59以下」になっていないか必ず確認を

公開日: 更新日:

 女優の檀れいさんが、腎臓とGFRについて話すCMがあります。昨年の秋ごろから放送されるようになり、目にした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 あのCMはNPO法人日本腎臓病協会と製薬会社のアストラゼネカ社が、腎臓病の克服に向けた取り組みの一環として制作したもの。CMの中で檀さんが「GFR値59以下の方は、お医者さんにご相談を」と話している通り、健康診断などの検査結果を受け取ったらGFR値を必ずチェックするようにしてください。

 GFRは、糸球体で1分間で処理される血液量のことで、腎臓のいまの働き具合を示す重要な数値です。60以上が正常となり、数字が低いほど腎臓の機能が悪いことになります。この連載でも何度か話していますが、腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど非常に我慢強い部位。GFR値が59以下で多少働きが悪くなっていたとしても、自覚症状に乏しいのが特徴です。

 そのため、「どこもつらくないから」と再検査を後回しにしがちですが、失われた腎臓機能は元に戻らないので、いま現在より下がらないよう注意をしていかなければなりません。早めに再検査を行い、自分の腎臓の状態を詳しく知るようにしてほしいと思っています。

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