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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

認知症と妄想が加速…薬を飲まずに枕の下に隠してしまう

公開日: 更新日:

認知症の簡易的な検査では17点でした。19点以下なので、中程度の認知症の疑いがあります。お薬が増えてから妄想はどうですか?」(私)

「ヘルパーさんとか看護師さんに対して、自分は病人じゃないからって言って、薬を頑として飲もうとしないんです。性的なことや、お金の関係でも妄想が多くなって困っています」(娘)

 認知症を発症するまでは想像だにできなかったお父さまの行動に、娘さんは大変困惑されていました。

「アルツハイマーでは、妄想によるお金のトラブルは割とよくあります」(私)

「そうなんですね……」(娘)

「お薬は液体状に加工したものもあり、錠剤や粉薬を服用することが困難な方でも、液体状なら飲めるかもしれない。ただ、どのタイプにしても認知症のお薬はあくまでも症状を抑えるもので、改善が見込めるものではないんですね。後は漢方を使うという手もあります」(私)

「本人は家にいたいって言うので、飲んでくれそうな薬があれば、それを試してみたいです」(娘)

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