親が年を取って小さくなっていたら「椎体骨折」を疑う…寝たきりのリスク

公開日: 更新日:

 自分が椎体骨折を起こしているはずがない。背骨が骨折するような外傷歴はないし、痛みもないから──。そう思う人は少なくないだろう。

「骨折の大半は転倒で生じます。骨粗しょう症性の4大骨折として、手関節骨折、上腕骨近位部骨折、大腿骨近位部骨折、そして椎体骨折。椎体骨折以外は原因の90%以上を転倒が占めています。一方で、椎体骨折は外傷歴がなくても生じる」

■重症化する前に治療を始める

 痛みがないことも珍しくない。ほとんどの骨粗しょう症性骨折の既往は病歴で確認できるが、椎体骨折は症状がないものが3分の2存在する。

「そのためレントゲン検査での確認が必要です」

 痛みや麻痺が生じているような椎体骨折には手術が検討される。しかし、まず重要なのは予防。専用のコルセットの着用や薬の投与だ。

「椎体骨折の抑制効果がある治療薬は多い。重症化するとコントロールしづらいので早く開始した方がいい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」