「パパ活」「性感染症」「不妊症」…“貧困ニッポン”でジワジワ広がる背景

公開日: 更新日:

「淋菌感染症は男性の場合は2~9日の潜伏期間を経て尿道から膿が出て排尿痛があることが多い。女性は症状が軽く自覚しないまま経過することが多く、クラミジア感染症と同じように骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠などの原因となることが知られています」(尾上院長)

 2020年の不妊治療実績件数は約45万件。むろん、その大半は食生活や運動習慣の変化などに伴う体形の変化や出産の高齢化などが原因で性感染症とは無縁だ。しかし、軽い気持ちでパパ活に手を出し、性感染症に感染し、それが原因で不妊症となる。そんな女性もいると尾上院長は言う。

「『性感染症にかかっても今はいい薬があるから治るのでしょう』とタカをくくっている女性がいますが、間違いです。女性には男性と違って子供を産む能力が備わっています。若いうちはそのことにピンとこないかもしれませんが、性感染症によって子供が欲しくなってもできないことに悩む女性も少なくないのです」

 性感染症の蔓延と少子化の背景には若い女性の貧困と孤独、結婚に夢を持てず、結果的にひとりで生きていくことを強いる社会があるのではないか。これらの問題は社会全体が本気で考えるべき課題ではないのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状