老眼は進行すれば遠くも見えなくなる 原因は水晶体と毛様体の老化にあり

公開日: 更新日:

 近くがぼやける、焦点が合わない。老視(老眼は俗称)は目の老化現象の代表的な症状だ。その原因は眼球の周りのピント調節の働きをする毛様体筋が衰えた結果と考えられる。さらに、レンズの働きをする水晶体の調節力が弱まったことも、もうひとつの原因だ。「自由が丘清澤眼科」(東京都目黒区)の清澤源弘院長が言う。

「水晶体はカメラのレンズにあたる働きをしています。近くを見るときは厚くなり、遠くを見るときには薄くなることで、ピント調節をしています。ところが年をとると徐々に水晶体に老廃物がたまるなどして透明度や柔軟性を失って硬くなり、近くを見るピント調節ができなくなってきます。これが老視の状態です」

 意外なことだが、ピントの調節力は人体機能の中でも最も早く老化する器官のひとつだという。健康な人の調節力は、10歳で14ジオプター(=D:角膜や水晶体の屈折力の単位。近視・遠視・乱視の強さを表す。マイナス表示は近視、プラス表示は遠視。近視の場合はマイナス3Dまでを軽度近視、マイナス6Dまでを中等度近視、それ以上を病的近視とする)、20歳で10D、30歳では7D、45歳では3D、50歳で2.5D、60歳になればほぼ1Dへと低下する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か