著者のコラム一覧
徳江謙太鍼灸師

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。鍼灸師・柔道整復師・介護支援専門員。

「経路」や「経穴」とは何なのか? WHOでも定められている

公開日: 更新日:

 「経絡」とは、体内の気や血、水の通り道のこと。昔、お灸を受けた人が体の縦方向に伝わる感覚から認識されたといわれています。経絡につながる点が、一般的にツボと呼ばれる「経穴」です。経絡に鍼やお灸で刺激を与える治療が鍼灸です。

 鍼灸はいまや東洋医学の一つの柱とされています。皮膚には「体内の状態やさまざまな情報を映し出す」という特異性があります。それに着目したことが、鍼灸が発展するようになったきっかけ。

 例えばニキビは皮膚からの情報で、それから食生活の不規則さがわかります。皮膚からの情報は侮れないということに、昔の人は気づいたわけですね。そこから皮膚を押したりなでたりすることで、治療効果のあることが発見されました。

 かの松尾芭蕉の「奥の細道」の序文の一説「笠の緒付けかへて、三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」にも「足三里」というツボが登場しますが、我が国でも昔からこの鍼灸は馴染み深いものがあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態