著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

粗暴な言葉を口にする人ほど、実は正直で誠実な傾向がある

公開日: 更新日:

 たとえば、アプリが「ちくしょう」などといった罵り言葉を検知し、その上でステータス更新時の「いいね」などの好意的な態度や、誠実な言葉がどれだけあるか、照合するという具合です。

 また、アマゾンのサービスを使った調査では、被験者によく口にする汚い言葉を挙げてもらい、「対面時」「独り言」「文章において」などシチュエーション別に頻度を尋ね、その上で、誠実度を測るテストを行いました。 

 誠実度の計測に関しては、嘘をつく可能性もありますから、「これまでに嘘をあまりついたことがない」といった意地悪な質問を含ませる徹底ぶりです。こうした設問に対して、「はい」と答えられる人は、嘘をつく傾向が高いですから、きちんと加味して調査をしたわけです。

 その結果、より多くの汚い言葉を使っている人たちが、実生活では正直であると示されました。口は汚いかもしれませんが、思ったことをそのまま表現してしまう人は、裏表がないとも言えます。すなわち、誠実と受け取ることもできます。毒舌家のタレントが、視聴者の支持を集めるように、汚い言葉を吐く=ネガティブとは限らないのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か