著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「飲みニケーション」はセロトニンを活性化させる場でもある

公開日: 更新日:

「セロトニン」という神経伝達物質を聞いたことがあるという方は多いと思います。通称「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、対人コミュニケーションにとても大事な役割を果たすといわれています。

 セロトニンは、一時的な感情に左右されることなく、自分と他人との関係を見つめて、実際に何が必要かを前向きに考えられるようにしてくれる物質です。さらには、相手の気持ちを読み取る感覚や能力も活性化させてくれるため、コミュニケーションのための脳内物質といえます。

 セロトニンを活性化させるには、できるだけ人と接触することが大事です。特に、人と話すときに相手が何を考えているのか、どういう感情なのかを考えながら話すとよいとされています。そのため、一にも二にも他者とコミュニケーションを図ることが欠かせません。

 スポーツでも趣味でも仕事でも、すべてにおいて言えることだと思いますが、物事は練習しなければ上達しません。練習という作業は、何度も同じことを繰り返し、脳の中の行動パターンを起動させる神経ネットワークを強化するアクションでもあります。他者と上手にコミュニケーションを取るためにも、練習は欠かせないのです。

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