著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

モチベーションには「内的報酬」と「ホワイトエンジン」が大事

公開日: 更新日:

 物事を新しく始めるとき、自己決定ができるか否かが重要です。たとえば、あなたがジムに通うと決めたとしましょう。その際、誰かから何かを指摘されるような環境ではなく、意思決定が自分に委ねられていることが大切です。

 成功を収めた実業家のルーティンなどを紹介する本がありますが、その内容をマネしても、必ずしも同じ結果は得られませんよね?もしも誰にでも当てはまるなら、その本を購入した全員が大成功を収めることになります。しかし、実際にはそんなことは起こりません。

「これなら自分にもできそうだ(応用できそうだ)」という自己決定の態度が大事なのであって、「この人がこう言っているからやってみる」は、他者の言動に身を委ねているだけです。そのため、幸福度や充実度は向上しづらくなります。

 モチベーション理論における「内発的動機づけ」の研究を長年続けていた心理学者エドワード・L・デシは、「ソマ・パズル」(立体パズル)を使い、「外的・内的報酬」に関する心理実験(1969年)を行っています。「外的報酬」とは、給与や地位など外から与えられる報酬。対して「内的報酬」とは、仕事で大きな成果をあげた際の達成感や充実感といった内面から湧き出る報酬です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」