「燃え尽き症候群」は誰でもなりうる…WHO国際疾病分類の最新版に追記

公開日: 更新日:

 燃え尽き症候群──。聞いたことがある人もいるだろう。WHOが作成する国際疾病分類の最新版「ICD-11」が1月に発効され、今回「燃え尽き症候群」が追記された。「燃え尽き症候群は誰にでも起こり得る」と話す複数の企業で産業医を務める池井佑丞氏(「リバランス」代表)に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「燃え尽き症候群とは、仕事にやる気を出せず、適応できなくなった状態。シンプルにパワーが出ない、エネルギーが枯渇したと感じるといった場合、燃え尽き症候群の可能性が考えられます」

 結果的にパフォーマンスが落ちる。燃え尽き症候群自体は「病気」ではないが、放置するとうつ病などのメンタル疾患につながる恐れがある。

「メンタル疾患というと、生真面目できちょうめんな人がなりやすいと考えられがちです。しかし人の性格は多面的。ある面から見れば豪放磊落でも、別の面から見ると気遣いの人というのはよくある。私が産業医として接したメンタル疾患の人には、『まさかあの人が』と周囲に驚かれる一方で、産業医からすると、さもありなんということが少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも