著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「やるぞ!」より「やれるかな?」の方が良い結果を残せる

公開日: 更新日:

 当連載で以前、「独り言」が自己コントロールに役立つことを紹介しました。頭の中で独り言をつぶやく、すなわち「自身の行動を言葉にして、自問自答する」だけで、衝動的に選びやすい選択肢を誤って選ぶ確率が下がる効果があると判明したわけですが、もうひとつ覚えておいてほしいことがあります。

 それは、何かをするときに、「やるぞ!」と気合を入れるより、「やれるかな?」と自問して始めた方が良い結果を残すということです。

 イリノイ大学アーバナシャンペイン校のセネイらは、次のような興味深い研究(2010年)を行っています。

 実験では、53人の被験者を対象に、ランダムに並べられたアルファベットを入れ替え、異なる単語を10個作り出すというアナグラム課題を行ってもらいました。

 その際、事前に「I Will」と「Will I」、双方を紙に書き出して自分に言い聞かせるセルフトークをしてから臨んでもらいました。結果、「Will I」のほうが「I Will」に比べて70%も正解率が高く、モチベーションも上がる傾向があったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束