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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「やるぞ!」より「やれるかな?」の方が良い結果を残せる

公開日: 更新日:

 当連載で以前、「独り言」が自己コントロールに役立つことを紹介しました。頭の中で独り言をつぶやく、すなわち「自身の行動を言葉にして、自問自答する」だけで、衝動的に選びやすい選択肢を誤って選ぶ確率が下がる効果があると判明したわけですが、もうひとつ覚えておいてほしいことがあります。

 それは、何かをするときに、「やるぞ!」と気合を入れるより、「やれるかな?」と自問して始めた方が良い結果を残すということです。

 イリノイ大学アーバナシャンペイン校のセネイらは、次のような興味深い研究(2010年)を行っています。

 実験では、53人の被験者を対象に、ランダムに並べられたアルファベットを入れ替え、異なる単語を10個作り出すというアナグラム課題を行ってもらいました。

 その際、事前に「I Will」と「Will I」、双方を紙に書き出して自分に言い聞かせるセルフトークをしてから臨んでもらいました。結果、「Will I」のほうが「I Will」に比べて70%も正解率が高く、モチベーションも上がる傾向があったのです。

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