著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「八方美人」でいい…人間は生活の中で自由にモードを変える

公開日: 更新日:

 3つの視点から考えたとき、先の「私は〇〇が苦手なタイプです」という判断は、一人称的性格であって、あなたの性格の一部分にすぎないともいえます。

 特に、二人称的性格は“多重モード”。接する人間関係や環境によって自由にモードを変えているとのことです。「人によって態度が変わる。八方美人だよね」などと言われることで傷つく人もいると思いますが、人間は元来、誰しも自然にモードを切り替えて生活をする生き物です。至極当たり前のことですから、そのような揶揄を過度に気にする必要はありません。

 サトウと渡辺は、「性格が安定しているように思えるなら、それは自分の問題ではなく環境の問題。あるいは与えられている役割の問題かもしれない」とも付言しています。環境や役割が固定されれば、その分、自分の性格も固定される傾向にあります。裏を返せば、性格を変えるためには、環境の変動が不可欠なのです。

「自分は〇〇なタイプ」と思い込んでいる人は、行動範囲が限定的になっているのかもしれません。また、「私って○○な人だから」といった決めつけは、自分自身の可能性を制限してしまいかねません。

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