「運動」が乳がん再発リスクを下げる…1週間トータル1時間で25%低下

公開日: 更新日:

 乳がん経験者向けの運動食事指導を専門とする奥松功基さん(スポーツ医学博士/トレーナー)によれば、運動をするかしないかで、乳がんの再発リスクに歴然とした差が出るという。

 ◇  ◇  ◇

「世界中のさまざまな質の高い研究をまとめて再解析する研究(メタアナリシス)を乳癌学会が行った結果、運動をすることで再発リスクと死亡リスクは低下するというデータが発表されています」(奥松さん=以下同)

 日本乳癌学会の患者向けガイドライン(2019年版)では「適正体重を維持すること」「運動不足を防ぐこと」が再発予防として推奨されており、1週間にトータル1時間程度運動をする人は、まったくしない人と比べて再発リスクは25%低下。死亡リスクも、40%下がるというデータが示されている。

 乳がんを経験すると治療の影響で筋肉量が減りやすく、太りやすくなる人もいる。そうやって体脂肪が増えると、乳がん発症・再発に関係する女性ホルモンの産生量も増える。

「一方、がんの治療後、抗がん剤などの影響で10年分の筋肉量や持久力が減ることが論文で報告されています。乳がん経験者対象の持久力に特化した論文では、50代の乳がん経験者の女性の持久力は、60代のがんと診断されていない女性とほぼ同じというデータが発表されています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意