健康診断を受けていても人間ドックを受けるべきたった1つの理由

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 健康診断は、会社員であれば年1回受けることが法律で義務付けられているので、基本的に全額会社負担。会社員でなくても、年1回の特定健診はだいたい数百円で受けられる。そう考えると人間ドックは出費が大きいわけだが、受ける必要ある?

 健康診断、特定健診、人間ドックはいずれも、健康な人が本当に健康なのかを調べるのが目的だ。生活習慣病やがんは早期では自覚症状がないと言っても過言ではない。それらの「芽」を早くに見つける。医療の進歩によって、がんであっても早期に発見し治療をすれば、完治できる可能性が高くなってきた。

「健康診断と人間ドックの一番の違いは、検査項目数です。人間ドックは健診と比較し、検査項目数が多い」

 こう言うのは、中部国際医療センター・健康管理センターの秋松伸岳さん。検査項目数が多い、つまり細かく調べられ、将来的に病気にかかるリスクをチェックできるということ。

 例えば日本における中途失明原因の第1位、緑内障。日本緑内障学会が行った大規模な疫学調査「多治見スタディー」では、40歳以上の20人に1人が緑内障との結果が出たが、全体の89.5%が未発見だった。

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