「腰痛の8割は原因不明」は古い…最新報告は「8割は診断可能」

公開日: 更新日:

 腰痛には、原因・治療法が確立されているものと、そうではないものがあります。原因不明な腰痛を「非特異的腰痛」と呼び、これまでは全腰痛の85%を占めるというのが医療現場での半ば常識でした。

 ところが最近は診断技術の飛躍的な進歩もあり、状況が変わってきています。最新の報告では、非特異的腰痛は22%。つまり多くの腰痛は診断可能なわけですが、「腰痛は原因がわからないから」という思い込みから抜けられていない医師も、残念ながら少なくありません。

 昨年の秋、そんな腰痛の原因が不明のまま複数の整形外科を受診した末に当院を受診された、60歳代の男性がいらっしゃいました。

「40年前に柔道をしていたとき、腰に違和感がありました。ぎっくり腰を発症したこともあります。今は柔道はやめているのですが、腰の不調があるのでコルセットを着けて日中は過ごしています。最近、腰痛が悪化し、別の整形外科を受診したのですが、『仕事で座っている時間が長いと腰痛が起こるのも仕方ない』『痛みが治るまでは安静に』と言われただけで、湿布だけを渡されました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意