著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親の「悪いところがないから大丈夫」は鵜呑みにしない

公開日: 更新日:

 私の母は現在90歳。若い頃は女学校まで片道1時間以上の山道を歩き、85歳まで実家で1人暮らしを続け近隣を何キロも歩くほど元気だった。しかし今は要介護度4。日常のほとんどが車椅子生活となり、認知症も急速に進行。特別養護老人ホームで暮らしている。

 高齢なのでいつかはこんな日が来るかもと覚悟していたけれど、「もっと早く〇〇しておけば」と思うことが多々あった。その最たるものが、息子として母の健康状態をどれだけ把握していたかという点だ。

 母の介護問題が一気に進んだのは、散歩中に尻もちをつくように転んだことがきっかけだった。その時は何とか自力で自宅に戻ったものの、痛みが取れないとSOSの電話があり、病院に連れて行ったところ、腰椎の圧迫骨折をしていた。その際、医師から--。

「骨密度検査したところ、同年代の人と比較すると70%くらいしかありませんでした。血圧もちょっと高めですし、今後はしっかり経過観察していきましょう」

 と告げられ、私は少なからずショックを受けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ