「ギャンブル依存症」体験記(1)世間にウソの顔を見せながら“やっちゃいけないこと”に手を出して…

公開日: 更新日:

 ギャンブル依存症の人は、案外周りにいるものですよ。私の周りには公務員、仕事を持つ1児のママさん……。みんな特別じゃない、普通の人です。

 私は20歳の頃からフリーでライターをしてきました。ライターだけで食べられないときはアルバイトを並行しながら、ルポルタージュやエッセーを書き続けてきました。ギャンブル依存症の借金で苦しんでいたときも、平気な顔をして仕事をしていました。だから今、私の周りはみんな「知らなかった」「気づかなかった」と言います。3年前に亡くなった母親も、最後まで知りませんでした。

 ギャンブル依存症は“遺伝”も関係しているのではないかといいますね。私の母親も、母の再婚相手の養父も、パチンコを楽しむ人たちでした。実父は私が3歳のときに亡くなったので、よくわかりませんが。

 私はそんな両親に育てられたので、小学校の頃から両親と一緒にパチンコ店に出入りし、景品のチョコレートをもらって喜んでいました。ギャンブルが「倫理的に好ましくないこと」だなんて意識はまったくなく、レジャーのひとつという感覚でした。 =つづく

(構成=中野裕子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?