著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人と接するときは「ツンデレ」で…好印象を与え作業意欲を高める

公開日: 更新日:

 女子大生とサクラとで会話をしてもらい、会話の最中、サクラは女子大生の印象を7回示すという決まりを設けました。そして、評価を受けた被験者(女子大生)は、サクラに対してどんな印象を抱くかを調べました。サクラは、次の4つのパターンで女子大生たちを評価しました。

A 好意的な態度→好意的な態度(最初から最後まで好き)
B 非好意的な態度→好意的な態度(最初は嫌いだったけど、やっぱり好き)
C 好意的な態度→非好意的な態度(最初は好きだったけど、やっぱり嫌い)
D 非好意的な態度→非好意的な態度(最初から最後まで嫌い)

 このうち最も女子大生の印象が良かったのはBのパターン。印象の良い順に並べるとB↓A↓D↓Cでした。最初から最後まで好きと言われるよりも、最初は嫌いだった方が大きな影響を与えやすいことが示されたのです。

 こうした心の動きを巧みに利用して、人を誘導するケースのひとつにマインドコントロールがあります。

 マインドコントロールの手順は、①その人の自我を揺さぶり②自我を崩壊させて③再凍結することです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった