健康寿命は経済力で決まる(2)ロボット手術を受けられるエリアは限られる

公開日: 更新日:

 3位の兵庫県にしても、神戸市、西宮市、明石市などの特定の病院に限られており、内陸部や日本海側で実施できる病院は1カ所もありません。ロボット手術を希望する患者は、自力で神戸に出るか、鳥取市の病院にするかです。鳥取県は地方にしては珍しくロボット手術に力を入れており(全国12位)、鳥取市内の病院でもかなりの件数を行っています。

 ロボット手術に限らず、先端的な医療を行っている病院は限られています。地方から行くためには交通費がかかりますし、外来での検査や薬物療法・放射線療法などを受けるとなれば、宿泊費がかかることもあります。地方の患者は、それなりの経済的な余裕がないと、いい医療にアクセスできないのです。 =つづく

(長浜バイオ大学バイオデータサイエンス学科・永田宏教授)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった