健康寿命は経済力で決まる(2)ロボット手術を受けられるエリアは限られる

公開日: 更新日:

 3位の兵庫県にしても、神戸市、西宮市、明石市などの特定の病院に限られており、内陸部や日本海側で実施できる病院は1カ所もありません。ロボット手術を希望する患者は、自力で神戸に出るか、鳥取市の病院にするかです。鳥取県は地方にしては珍しくロボット手術に力を入れており(全国12位)、鳥取市内の病院でもかなりの件数を行っています。

 ロボット手術に限らず、先端的な医療を行っている病院は限られています。地方から行くためには交通費がかかりますし、外来での検査や薬物療法・放射線療法などを受けるとなれば、宿泊費がかかることもあります。地方の患者は、それなりの経済的な余裕がないと、いい医療にアクセスできないのです。 =つづく

(長浜バイオ大学バイオデータサイエンス学科・永田宏教授)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ