若くても「骨粗しょう症」 食事少なく、運動ゼロの「痩せ」が危険…あなたやあなたの娘さんは大丈夫?

公開日: 更新日:

 さらには「検査で骨粗しょう症と診断されれば、年齢に関係なく、また骨折の有無に関係なく、直ちに薬物治療が必要」と続ける。

 骨がスカスカの骨粗しょう症なのに治療せずにいると、「布団につまずいた」「電源テーブルに引っかかった」「ちょっと重いものを持とうとした」といった“ちょっとしたこと”でも骨折を起こしかねない。いや、自分では骨折を起こしそうなことをした記憶がないのに、知らないうちに骨折しているケースも少なくないのだ。

「ひどい骨折で痛みが強ければすぐに病院を受診するでしょう。ただ軽微な骨折では病院を受診するほどの痛みと感じません。そうすると骨粗しょう症の診断にもつながらない。そしてドミノ骨折といって、骨粗しょう症の骨折は連鎖する。次から次へと折れていくのです。骨粗しょう症の人は、そうでない人と比べて、1度目の骨折から2度目の骨折へとつながる率が4倍と報告されています」(大谷医師=以下同)

■検査しなければ骨の状態はわからない

 39歳で不妊治療を始め妊娠した女性は、慢性的な腰痛で大谷医師の外来を受診。骨粗しょう症と診断された。この時、40歳。本人の自覚はなかったが、検査では複数箇所の胸腰移行部の椎体骨折が確認された。背中が丸まり、身長が1年間で10センチほど減っていた。出産で骨密度の減少を抑える女性ホルモンの分泌が急激に減少したこと、授乳で体内のカルシウム量が減少したことなどが原因と考えられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃