著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

血液型に関係する病気(3)A型が新型コロナに感染しやすいワケ

公開日: 更新日:

 またO型は、抗B抗体と抗A抗体の両方を持っています。これらの抗体の働きによって、輸血の可否が決まりますが、その話は別の機会にしましょう。

 一方、新型コロナウイルスの表面には「Sタンパク質」と呼ばれるトゲ状のタンパク質が多数突き出ています。それが人体細胞の表面にあるACE2と呼ばれるタンパク質と結合することで、感染が成立します。

 ところが抗A抗体が、Sタンパク質とACE2が結合するのをある程度妨害することが、実験によって確認されました。

 つまりB型とO型の人は抗A抗体を持っているおかげで、新型コロナウイルスの感染からある程度守られているのです。

 しかしA型では、新型コロナウイルスが自由にACE2と結合できてしまい、それだけ感染リスクが高くなるというわけです。

 もちろんまだ仮説の段階ですし、別のメカニズムが働いている可能性もあります。今後の研究に期待しましょう。 =つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定