著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

世界的医学誌で報告 新型コロナはA型の人で重症化しやすい

公開日: 更新日:

 人の血液型は遺伝要因によって決定されますが、健康状態も遺伝の影響を受けることが知られています。例えば乳がん糖尿病は遺伝の影響を受けやすい疾患だと考えられています。

 さて、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症ですが、その症状の程度には個人差があるようです。一般的には高齢者ほど重症化しやすいと考えられていますが、若年層でも死亡例が報告されています。このような症状の個人差については、遺伝要因が影響している可能性もあります。

 そんな中、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクと、遺伝要因の解析をした研究論文が、世界的にも有名な医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の2020年6月17日付の電子版に掲載されました。この研究では、イタリア及びスペインの新型コロナウイルス感染患者のうち、重症化した1980人と、重症化していない2381人が対象となり、血液型(ABO型)と重症化リスクの関連性が解析されました。

 その結果、血液型がA型の人では、A型ではない人に比べて重症化の可能性が45%、統計的にも有意に高いという結果でした。他方で、O型の人では、O型ではない人に比べて重症化の可能性が35%、統計的にも有意に低いことが示されています。

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