失明リスクも…コンタクトレンズが引き起こす合併症から目を守る

公開日: 更新日:

 目の中に花粉やほこりなどのアレルゲンが侵入しても、通常であれば涙液によって洗い流される。

 ところがドライアイの状態では、涙液が不足して目の中にアレルゲンが長くとどまりやすく、「アレルギー性結膜炎」を併発して、目ヤニやかゆみ、充血に悩まされる人は少なくないという。

「さらに、CLの装用を続けて眼球に刺激が加わり続けると、重症化して上まぶたの裏にポツポツとした直径1ミリ以上の隆起物(乳頭)ができる『巨大乳頭性結膜炎』に移行するリスクが高い。異物感や目ヤニの増加のほか、乳頭が邪魔をしてレンズが頻繁にずれたり、乳頭と角膜がこすれて角膜に傷がつき、角膜を損傷したりする恐れがあります」

 角膜は、黒目を覆う透明の薄い膜で、5つの層でできている。最も表層にある角膜上皮は、涙液を安定させたり、眼内への細菌の侵入を防ぐバリアーの役割を担っているが、ドライアイや角膜への刺激で角膜上皮が傷つきやすい状態になると、「角膜上皮障害」を引き起こす。

 さらに角膜上皮の欠損が広範囲に及んだ場合には「角膜びらん」と呼ばれ、どちらも充血や眼痛、異物感のほか、びらんでは脈打つような激しい眼痛、涙が止まらなくなる流涙を伴い、QOL(生活の質)を大きく低下させる要因になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」