失明リスクも…コンタクトレンズが引き起こす合併症から目を守る

公開日: 更新日:

■3カ月~半年に1回は定期検診を

 ほかに、とりわけ注意したい合併症が「感染症」だ。

「最も避けたい目の合併症に『感染性角膜炎』が挙げられます。これは角膜欠損部から緑膿菌などの細菌や真菌(カビ)、アカントアメーバなどの微生物が侵入して角膜に炎症を来す疾患で、日頃からCLを外さないまま眠ったり、CLの使用期間を守らない、汚れた手指でCLに触れるといった不適切な使用習慣が発症のトリガーになります」

 日本眼感染症学会の主導による感染性角膜炎全国サーベイランス(2006年)の調査によると、感染性角膜炎の発症ピークは20~30代と60代で、感染性角膜炎と診断された患者のうち約42%はCL装用者であることが分かった。

「感染性角膜炎が起こると激しい眼痛、異物感、まぶしさのほか、本来、透明であるはずの角膜が白く混濁して、視力が低下します。さらに重症化すると、角膜に穴が開いて眼球の形が保たれなくなる『角膜穿孔』を引き起こし、眼球の内部にまで感染が進展すると『眼内炎』という状態になり、最悪の場合失明に至るケースもあるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」