相性が合う医師を求め…精神科医は5回代えても代えすぎではない

公開日: 更新日:

 精神科の通院患者数が近年増えている。しかし、「なかなか名医に出会えない」といった声も少なくない。

「現在の精神医療は、膨れ上がる患者のニーズにもはや応えられる構造にはないのです」

 こう話すのは、名医に巡り合えない理由を書き記した「精神科医に、ご用心!」の著者で現役精神科医の西城有朋氏。

 この10年で、精神科は医師増加数の多い科としてトップ5に入っており、厚生労働省は「増員不要な科」と名指しで吊し上げている。しかし、現実には精神科の予約がなかなか取れないということも珍しくはない。

「厚生労働省の需給の見通しは完全に見誤っています。精神科医の増え方は、せいぜい1.2倍と微増。それに対して精神科外来患者数の増えるペースは倍増と、はるかに速い」(西城氏=以下同)

 医師の都市部偏在は社会問題だが、地方では精神科医を見つけるのが困難という地域もあり、数不足は歴然と存在する。それ以上に追いつけていないのは、「質」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ