(6)大動脈弁狭窄症は聴診器をあてるとすごい雑音がする

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 心臓の弁は薄く透明でひらひらしています。これが1日に10万回、開いたり閉じたりするのです。生きた細胞が表面にぱらぱらと配置され、それらがメンテナンスしているようです。

 心臓の出口にある大動脈弁と呼ばれる弁では、石のように硬い塊がこびりついてこのひらひらの部分がカチカチになってくることがあります。原因は不明です。開きにくくなって、血液が左心室から全身に押し出されるのを邪魔するようになります。

 この開きにくい状態は「狭くなっている状態」でもあるので「狭窄症」と呼んでいます。とにかく原因は不明なのです。

 こういうと「原因は動脈硬化に決まってるじゃない」と食ってかかるアホな医者がいるかもしれません。でもそれは「センセイ、熱があるんです。今朝測ったら体温が39度もあるんです。原因は何ですか」と、訴える患者に「それは発熱です」と言っているのと同じです。

 動脈硬化も現状を表現しているだけの病名です。病気の話ではよくこういった不毛な病名で楽しむヒマな医者がいます。皆さんも付き合わない方がいいと思います。

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