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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

いまも続く薬の供給不足…安すぎる薬価では改善は難しい

公開日: 更新日:

 たとえば、OTC医薬品のロキソニンSは1錠当たり50円程度で販売されていますが、医療用医薬品であるロキソニン錠60ミリグラムの1錠当たりの薬価は10.1円なのです。安すぎる薬価では、製薬会社も設備投資などを行うことが難しくなるでしょう。また、前回お話しした「セルフメディケーション」の推進についても診察代がかかっても病院でもらう薬の方が圧倒的に安ければ、進まないでしょう。

 厚生労働省は、昨年の薬価改定で、採算がとれない薬で医療上の必要性が特に高いと考えられる医薬品に関して、特例的に薬価の引き上げや現行薬価の維持を行いました。今後も必要に応じて薬価を引き上げたり、薬価改定を従来の2年に1回とするなど検討が必要といえるでしょう。

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