インフルやマイコプラズマ肺炎の患者激増…薬が手に入らない…重症化させないために今すぐすべきこと

公開日: 更新日:

感染症徹底対策①

 インフルエンザが昨年12月から激増している。さらに、咳止めや抗生物質などの処方薬が不足。薬局によっては薬の入荷待ちの患者もいる。感染症対策のために知っておくべきことを取り上げる。

「インフルエンザの患者さんが本当に多い。同じく感染症のマイコプラズマ肺炎も増えている。症状が重く、検査をすると肺炎を起こしている患者さんもいます」

 こう言うのは、立川パークスクリニック(東京)の久住英二院長だ。今シーズンのインフルエンザ感染者の急増化、そして重症化する傾向にある理由として、次のように述べる。

「ひとつは、ワクチンへの抵抗感から、打っていない人が少なくない。年末年始で人と会う機会が増えると、どうしても感染リスクが高くなる。もうひとつは、コロナの流行で何年もインフルエンザウイルスに自然暴露されてこず、免疫増強効果を得る機会がなかった。そのため、発症すると重症化しやすいのではないか。これは一昨年に続いての傾向です」(久住院長=以下同)

 インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、そしてコロナの3つの感染爆発を示す造語「トリプルデミック」という言葉を耳にしたことがある人もいるだろう。2024年.25年は最大9連休。帰省や旅行の影響で、今後、トリプルデミックが深刻化することは十分に考えられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も