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水上健国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。便秘や過敏性腸症候群治療の第一人者。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」を活用し「ねじれ腸」「落下腸」という腸管の異常形態を発見した。著書に「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」など。

(3)「腸ゆらしマッサージ」でねじれを緩める…簡単3つのステップ

公開日: 更新日:

 基本的な方法は次になります。

 あおむけになり両膝を立てて、①左腹部に両手の親指以外の4本の指を置いて、左腹部にある下行結腸をゆらす意識で、右手、左手と小刻みに交互に軽く1分間押す②S状結腸を挟むように、おへそのやや下に左右の手を置く。左右の手は10センチほど開ける。恥骨の上からおへその辺りまでの範囲を、左右の親指以外の手を上下に移動させながら、S状結腸をゆらす意識で、1分間軽く押す③立ち上がって両脚を肩幅に開き、両腕を広げたまま、上半身を左右に大きくひねる。

 この「腸ゆらしマッサージ」では、①と②で下行結腸とS状結腸を、③で横行結腸から下行結腸の曲がり角のねじれを緩めます。マッサージの力加減は指先がお腹に少し沈む程度でOKです。

 ねじれ腸は、この3つの方法で便秘の改善が見られるはず。もし改善しない場合、落下腸が考えられます。3つの方法に加え、プラスして欲しい方法を次回で紹介します。

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